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津南町の広報誌<広報「つなん」>に連載中の大好評記事、津南町自然に親しむ会による「津南の自然」シリーズを再編集して綴っていきます。
中には、とてもなつかしい記事がいっぱいありますね!ご期待ください!
「津南の自然」の第4回目は、第31号から第40号までです。 |
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「カタクリ」
Vol.038 1984/06/05 |
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カタクリは、北海道、本州、まれに四国、九州の山中に分布し、平地から標高1,000mをこす高山にまで成育します。町内では各地に普通で、まさに津南を代表する山草と言えるでしょう。
カタクリはユリ科に属する多年草で、球根は地下10〜20cmにもぐっています。4〜5月ごろ、径4〜5cmの赤紫色のかれんな花をつけます。花弁は6枚で細く、先はそリ返っています。葉は厚くやわらかで、淡緑色にうすく紫色の斑紋が入っています。
カタクリは典形的な「春植物」で、雪解けとともに葉を出して開花、結実し、樹木の葉がしげる6、7月ごろになると地上部は枯れて姿を消してしまいます。わずか3か月余りで必要な栄養分を貯えてしまいます。繁殖は実生で、年を経るごとに球根は地中深くもぐっていきます。
食用にするにはしのびないかれんな山草ですが、ほのかな甘味があってなかなか美味です。球根からは良質のでんぷん、正真正銘の片栗粉がとれます。片栗粉をくず湯のようにして飲むと、かぜ、下痢、腹痛後の滋養の薬効があるといわれています。
現在 、町内ではカタクリはけっして珍しい植物ではありませんが 、森林の伐採によって年々減少を続けています。すでに上越線沿線で問題になっているように、観光開発が進むとともに、そのかれんさゆえに根こそぎ持ち去られることも懸念されます。町としても、観光開発に伴う諸問題の対策を今から検討しておくことが必要ではないでしょうか。 |
およそ150年前、鈴木牧之が秋山記行に記した旧草津街道沿いの秋山郷見倉部落には、県下でも最大規模の大群落があります。例年5月連休ごろ(今年は1か月ほどの遅れ)、シラカバ群落の林床が数万株のカタクリの花でうめつくされます。この地にも林道工事が進められていますが、地域に残された貴重な自然は、大切に守り育てていきたいものです。
(陣場下井上) |
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津南町自然に親しむ会(植物友の会)
事務局:津南高等学校 生物教室内 |